20100319(金) <<前日 | 翌日>>

起床時刻: 14時21分

今日の気分(本文)

「SINGLES」

1.Friends Again フレンズ・アゲイン 2.Happy Like a Honeybee ピクニックには早すぎる 3.Young,Alive,in Love 恋とマシンガン 4.Haircut 100 バスルームで髪を切る100の方法 5.Camera! Camera! Camera! カメラ!カメラ!カメラ! 6.Love Train ラブ・トレイン 7.Slide スライド 8.Groove Tube グルーヴ・チューブ 9.Blue Shinin' Quick Star 星の彼方へ 10.Dolphin Song ドルフィン・ソング 11.Cloudy(is my sunny mood) クラウディー 12.Love and Dreams are Back ラブ・アンド・ドリームふたたび
たった3枚のアルバムと6枚のシングルを残して解散したフリッパーズギターのシングルコレクション。 たった6枚のシングルのAB面だけで西健輔の魅力の全てがわかるはずもないけれど、初めて彼らの曲を 聴いてみたい人にはうってつけのアルバムだと思う。ここから入ってオリジナルアルバムに行くのもよし。

それにしてもなんとまあ、速いスピードで駆け抜けて行ったバンドだろうと思う。 1stシングルの「フレンズ・アゲイン」がネオアコで、ブレイクのきっかけになった「恋とマシンガン」がジャジーな4ビート。 2ndアルバムの表題曲「カメラ!カメラ!カメラ!」ではテクノ(ここに収録されているのはギター・ポップバージョンだけど)、次の「ラヴ・トレイン」がギターポップで、 3rdアルバムからの「グルーヴ・チューブ」がサンプリング。 まるで与えられた卒業研究を次々にこなしていくかのように、フリッパーズで出来得ることを全うし、 とっとと解散してしまったバンドだった。このアルバム1枚聴いても、時代に回収されないスピード感覚 が素晴らしいバンドだったんだなぁと思う。

時代は空前のバンドブームの真っ只中。 一つの土地に群がり、ひたすらその土地を争って耕していたやつらを横目に、彼らだけの場所で、 「こんなのもあるのに」と半ば嘲笑を浮かべながら、次々に誰も手を付けていなかった土地を耕し、 畑を作っていたのが彼らだったのではないか。やがてバンドブームと言う名の土地が枯れると、 今度はフリッパーズが耕した土地に目を付けたやつらが、そこに「渋谷系」という名前をつけて 押し寄せてきた。そんな群集をまたも嘲笑うかのように、その土地の開拓者たる彼らは解散し、 それぞれ新たな土地を開拓し始めたのだった。なんとも痛快なバンドだ。そしてそんな彼らの 短いけれど濃密な闘争の歴史は、どんなロックバンドよりもロックだった。