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今日の気分(本文)

昨日は間違えて買った岩波の仏教辞典を、ベッドでごろごろしながら読んでいた。「辞典」とあるが、「事典」みたいで、面白い。こんなんも有りなのねー。

ぱっと開くと、「兎角」という項目があり、ウサギの角に見えるのは実は耳で(知ってるけど)、ウサギの角についてあれこれ議論するのは無益なので、「兎角」は存在しないもの、誤った分別や執着の対象の代表例なんだそうだ。ウサギといえばカメ、「亀毛兔角」がセット。で、これは中国の六朝時代の志怪小説に典故がある。「ともすれば」の意味の「とかく」を「兔角」と書くのは、借字なんだって。・・夏目漱石あたりがやったんかな?

などということが、朝っぱらから分かるわけである~。詩詞に「兔角」なんてあまり出てこないので、わざわざ辞書引いたりしないからね。。

例の管理人氏はけさも「定年後どうやって暮らすんだ!? ちゃんと計算したほうがいい。厚生年金で毎月25万あっても苦しい」と脅しているが、うちは「月20~25万で生活って、まじ?w」な暮らしぶりでとくに「苦しい」感じもないので、「なんとかなるんじゃないの?」とのんびりしている。

紹介している「悲惨な70歳年金受給者」さんは、年金から諸々引かれて収入が11万5000円ほど、そこへ家賃4万5000円、ネットとケイタイで1万2000円、電気とガスで2万円、などが出ていくので、残りの食費・日用品が、なんと! 4687円。・・これはたしかに悲惨である。

ネットとケイタイが高すぎるので、どっちか(またはどっちも)やめて固定電話にしたら? 電気とガスも使いすぎでは?(寒冷地なのかな?) そんなやりくりも出来ないのは、たしかに悲惨。

家賃4万5000円が要らないようにしておけば、もっと楽だなー。住居費が高すぎるな、日本は。交通の便のいいところは、ほんと高い。空き家は増えてるみたいだけどね。

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今日は「キリン」の本をざっくり読んだ。なかなか難しい点もある。

1、偽書の問題
『尹文子』は偽書だという論争があるが、キリン著者は偽書じゃないという立場だった。

2、文字の問題
「韻」は新しくて、古くは「韵」を使ってた。ところが現代の簡体字はまた「韵」を使っている。。文献を次々に書き継いできたのが中国なんで。

3、注釈の問題
たとえば『礼記』に「○○」とあり、それを漢代や唐代の学者が「△△」と注釈をつけている。その時に、それは漢代や唐代の見解だから、ということを忘れる危険があるな、と前半の音楽理論の部分を読んでいて(これは私も詳しいので)思った。

そんな諸々を踏まえつつ、ざっくり眺めると、「気」が「調和する(和・韵・均)」という考え方は先秦時代からあった。前漢の武帝の時代に西域へのルートが開けて仏教が伝来すると、まず音楽が目新しかった。李延年が「摩訶兜勒」という仏曲を「新声二十八解」にした、だって。。おやおや。

後漢の頃には洛陽で仏典翻訳やったりして「黄老浮屠」がセットになったり、張衡が「鴻賦」で「雅歩清音」「遠心高韻」なんて「音」と「韻」を区別していた。

魏の曹操たちは仏教も好きで、とくに曹植がはじめて「梵唄」をつくり、それまでの伝統的な「音楽といえば歌うもんだよね」から「詩楽分離」を果たした。魏から晋(西晋)の人たちは、仏教の影響を受けながらも、音楽と結びつけることが多かったみたい。

永嘉の乱のあとですねー、礼楽が衰えて仏教・道教か盛んになり、南朝の宋・斉ではとくに目立つ儒学者もほとんどいないし、謝霊運みたいに仏典翻訳する人まで現れると、音楽から言語(音韻)のほうへ関心が移っていく。梁の武帝は儒教を復興させたんだが、仏教を信仰して、仏教音楽を雅楽にとりいれて「正楽」なんてことをした(沈約も手伝った)。堂々たる礼楽への合流ですよ♪ 漢の楽府はちょっと違うからね。

キリン著者は『古画品録』を梁・武帝の523年より早くない(文献によっては5世紀末のまだ斉の時代の成立とするんだが)と考えるので、梁・武帝の前期に「気」と「韻」をあわせて「気韻」とするようになり、523年以降成立の『古画品録』で画論にも「気韻」が取り入れられた、とするみたい。

とにかく全体としてキリン著者は、音韻学にはそれほど踏み込んでなかった、というのが意外でありました。

★昨日の歩数 5731歩。

コメント

michi0401 michi0401 2018/04/16 05:40

おはよーございますにゃー♪
フランス語の何?
と、読みまちた。

nekonori-216 nekonori-216 2018/04/16 06:38

おはようつんねえ♪
辞書は楽しいよね。
おっと、薬飲まなくちゃ。

mack_chan mack_chan 2018/04/16 06:58

夏目さんは当て字、借り字で有名ですが、
夏目さんだけなんすか?

haruno haruno 2018/04/16 07:16

ゆきちさんやあまねさんとか? 漢文漢語の素養のある人が多かったですよね。

「兎角」は、夏目さんの「草枕」を思い出したんですが、なんと! 「草枕」では夏目さんは「とかく」と書いていたみたい。

>智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

じゃあ誰? と日本国語大辞典とか調べ出したら、定年後も安上がりで楽しく暮らせますなあ。

huangzi huangzi 2018/04/16 08:46

仕事やめたらネットはパソコン、電話はガラケーくらい持っておこうか。時々外出時にうしがえるのタブレットを借りたら十分であります。

tak_si tak_si 2018/04/16 12:43

日本国語大辞典(精選版)に載ってる用例では、1683年頃の『雑兵物語』下の「武具のくろきは見事だが、兎角に黒糸や黒染めの物は武具にはよくないこんだ」というのがあります。人情本・滑稽本の例も挙げられていますので、江戸時代にはけっこう「兎角」と書かれていたようです。

haruno haruno 2018/04/16 14:35

ほー。「・・よくないこんだ」もツボだにゃ。

huangzi huangzi 2018/04/16 19:42

「兎角」は日国で調べるといいのかな?
明日みてみようかにゃ。

huangzi huangzi 2018/04/16 19:43

あ、日国はすでにつんさまがコメント欄で指摘済みでありました。

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