2019年10月 <<先月 | 翌月>>

目標起床時刻:06:00 平均起床時刻:05:17
起床時刻の記録
▼新しい順 ▲古い順
10月31日(木)
起床時刻:05時17分
今年はまだ梨を食べてないなっしー。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(50)月夜 ① 杜甫
今夜鄜州月 今夜 鄜州の月
閨中只独看 閨中 只だ独り看るならん
遥憐小児女 遥かに憐れむ 小児女の
未解憶長安 未だ長安を憶うを解せざるを
今夜、鄜州に輝く月を、
妻は寝室から一人さびしくながめていることだろう。
遠く離れ愛おしく思う、まだ幼い子供たちが、
長安に捕われの身の父を想うこともわからないのを。
10月30日(水)
起床時刻:05時15分
螺鈿の五弦琵琶は、想像以上に保存がよかった。よこに模造も置いてあって、なぜかそっちのほうが人だかりに。。がんばって修復しました、とか、がんばって複製を作りました、も今回のテーマらしく、あちこちに模造品が。。
グッズもう少し頑張って欲しかった。
琵琶(四弦、ペルシャ発祥。現在もほぼ同じ形)と、五弦琵琶(インド発祥。薩摩琵琶に似ている)は、たしかに違うな、とよく分かった。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(49)春望 ② 杜甫
烽火連三月 烽火 三月に連なり
家書抵万金 家書 万金に抵(あ)たる
白頭搔更短 白頭 搔けば更に短く
渾欲不勝簪 渾(す)べて簪に勝(た)えざらんと欲す
戦いの烽火(のろし)は長い間続き、
なかなか来ない家族の手紙は、なによりも貴重だ。
心労のため、白髪は搔けば搔くほど短くなり、
冠をとめる簪も挿せなくなりそうだ。
10月29日(火)
起床時刻:05時07分
トーハクに行きたいな~、雨がひどくなければ。駅からけっこう歩くからニャ。→ 行ってきた。雨天なのに、けっこう並んでいた。
昨日、たしかに私は電車に乗るなり、「空席あるかな?」ときょろきょろしたと思う。が、ドア付近に立っていた若い男の子が場所を譲ったように見えた時には、「ん?」と思いながら、空いたスペースに移動した。ほどなく肩を叩かれ、「あっち空いたから座りなよ」と手で示された時は、笑って「ありがとう」と座ったが、「だれ? 知り合い?」と思った。
健康診断が終わって「今日からが勝負よ!」、と体操を始めた私である。昨日も朝からおかずを3品作り、弁当を用意し、洗濯干して、体操して、バッグの他にテストの答案と本を入れた手提げを持って、電車に乗ったのである。そんなにくたびれた様子ではなかったはず。。
とりあえず昨晩は、白髪を染めまちた。が、若い子にいたわられて、素直に嬉しかったです。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(49)春望 ① 杜甫
国破山河在 国破れて山河在り
城春草木深 城春にして草木深し
感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺(そそ)ぎ
恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
都長安は戦で破壊されたが、山や川は昔のまま。
荒れ果てた町にも春が来て、草や木が深々と生い茂っている。
この戦乱のときを思うと、花を見ても涙が落ち、
家族との別れを悲しんでは、鳥の声にも心が痛む。
10月28日(月)
起床時刻:05時11分
接戦を南アフリカが制した。シーソーゲームで、白熱のいい試合だった。
日テレの生放送のあと、NHK-BSの録画も見たが、NHKは実況も解説も玄人っぽく、解説はいいこと言ってそうなんだが滑舌わるくて、聞き取れないことが多くて残念。しかし元どっかの監督の解説は、やっぱり全体を俯瞰できるんだなー、さすが、と思った。元キャプテンとはちょっと視点が違う。
途中ちょいちょい小突き合いをしていて、どこが紳士のスポーツやねん、だったが、南アフリカの9番(身長が低くてスクラムやモールからのボール出し、パスの起点になるポジション)が、ジブリ映画に出てきそうなヒゲ面の大男の胸ぐら捕まえて、にやにや笑いながらおデコくっつけるように迫っていた場面では、解説者も「気が強いですねー」と感服。
胸ぐら捕まえてと言えば、笑わない男フォワードの稲垣がオフロードパスを受けて代表7年にして初のトライ、ヒジが怪我で十分曲がらないので、両手で大事にボール抱えて倒れ込んだところを、駆けつけた10番(司令塔。動物園に例えられるチームの中で唯一の人間ポジション)田村が叫びながら、胸ぐら捕まえて引き起こそうとしている場面が、好きだっ♪ ちなみに稲垣のポジションは、ゾウさん。
NHKのほうは審判の声も拾っていて、「ノーノーノー、リラーックス、リラーックス」と何度か聞こえた。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(48)絶句二首(其二) 杜甫
江碧鳥逾白 江碧にして鳥逾(いよいよ)白く
山青花欲然 山青くして花然(も)えんと欲す
今春看又過 今春 看(み)すみす又た過ぐ
何日是帰年 何れの日か是れ帰年ならん
川は深い碧の水をたたえ、水鳥がいっそう白く見える。
山は青々と茂り、花は燃えるように赤く咲いている。
今年の春も、瞬く間に過ぎ去ろうとしている。
いったい、いつになったら故郷に帰れるのだろう。
10月27日(日)
起床時刻:05時15分
ニュージーランドが負けちっち。ちょっと歯車かみあわないと、オールブラックスでもああなっちゃうのかー、という展開だった。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(47)貧交行 杜甫
翻手作雲覆手雨 手を翻せば雲と作り手を覆せば雨となる
紛紛軽薄何須数 紛紛たる軽薄 何ぞ数うるを須(もち)いん
君不見管鮑貧時交 君見ずや 管鮑貧時の交わりを
此道今人棄如土 此の道 今人 棄てて土の如し
手のひらを上に向ければ雲となり、下に向ければ雨となる。
くるくると様子が変わる軽薄さは、人情の常であり、
いちいち数え立てるまでもない。
諸君見たまえ、管仲と鮑叔の貧しいころの親密な付き合いを。
今の人は、それを土くれのように捨ててしまっているではないか。
10月26日(土)
起床時刻:05時21分
晴れ~♪
しっかし雨が降りすぎだな。昨日はどしゃぶりで、やはり被害が出たもよう。ハザードマップを見ていると、浸水にも土砂崩れにも強い場所が、なかなかない。日本は山から海まで近くて、小さい川もたくさんあり、標高に関係なく水は低いほうへ低いほうへと流れて、たまる。もちろん大量になれば、より海へ近いほうへと流れて。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(46)望岳 ② 杜甫
盪胸生曾雲 胸を盪(うご)かして曾雲生じ
決眥入帰鳥 眥(まなじり)を決すれば帰鳥入る
会当凌絶頂 会(かなら)ず当に絶頂を凌ぎて
一覧衆山小 一覧すべし 衆山の小なるを
この山から層雲がわき立つのを見れば、わが胸はとどろき、
山のねぐらに帰る鳥を見送れば、まなじりもさけんばかり。
いつかきっと、この山の頂にのぼって、
多くの山々を見下ろそう。
10月25日(金)
起床時刻:05時09分
「紫」といえば、魯迅「故郷」に登場する幼なじみ閏土の「紫色的圓臉」が、竹内好訳では「紫色の丸顔」となっていて、「貧乏だからなー、顔色わるいんだ」みたいだが、あれは「赤いほっぺの元気な子」では?、と学生時代になにかのレポートで書いた記憶がある。
あの頃の私は、隙あらば中国にからめてレポートを書いていた。。いまと同じ?
翻訳ではあまり人のことを偉そうに言えない。油断すると危ないことがたーくさんある。まめに辞書ひいたり、調べないとネ♪
「鐃」も時代によって指している物が違うようだし。。歴史が長すぎなんだ。場所も広すぎ。所変わり時代変われば、品も変わって。
「紫」は、私が卒業した高校の徽章でもあった。生物の先生が花を育てていて、花は白いんだが、根?から紫色の染料を採るような話だった。江戸紫色でちた。
>ムラサキ科の多年草で、かつては日本各地の山地や草原に自生していた。……根がシコニンという紫色の色素を含んで染料になることや火傷、解熱などの薬用になることから、古くから大切に扱われてきた。別名に「紫草」「根紫」「若紫」「鴉銜草(あかんそう)」など。
>ムラサキは万葉集にも多く詠まれている。……ムラサキの根で染めたものを「紫根染(しこんぞめ)」という。紫色は推古天皇時代に制定された「冠位十二階」(605年)で最高の位階を表す色に指定されるなど、その希少性もあって高貴な色や権力を象徴する色として扱われてきた。
>ただ原料としては高価で、染めの手間もかかることから、アイ(藍)やスオウ(蘇芳)、アカネ(茜)などで代用されることも多く、本来の紫根で染めたものを「本紫」、代用を「似紫(にせむらさき)」と呼んだ。
>東京郊外の武蔵野はかつてムラサキの自生地として有名で、それで染めた色は「江戸紫」といわれた。
ほー。中国の赤い「紫」が、日本で青い「ムラサキ」になった背景に、我が母校のシンボルが関係していたようです。
山もブルー色ではないのでしょうね。(↓)
★聞いて楽しむ漢詩100選
(46)望岳 ① 杜甫
岱宗夫如何 岱宗 夫(そ)れ如何
斉魯青未了 斉魯 青は未だ了(おわ)らず
造化鍾神秀 造化 神秀を鍾(あつ)め
陰陽割昏暁 陰陽 昏暁を割かつ
泰山は、一体どのような山か。
青い山並みは、斉の国から魯の国にまたがって、果てしなく広がっている。
造物主は、この山に万物の霊気をあつめ、
山の北と南では夜と朝を異にするほどである。
10月24日(木)
起床時刻:05時06分
え、あした大雨?
石川せんせでも筆の誤り? 「紫煙」を「山は紫色にけぶって」と訳しているが、この「紫」は古代紫、赤いむらさき色。私たちが馴染んでいる青いのは、江戸紫。
ラグビー観戦で来日している外国人が「信号は緑色なのになぜ青と言うの?」と混乱しているそうだが、「緑(みどり)」も新しい色で、昔は「青」に分類されていた。
だから「あおはる」もほんとうは「みどり色の春」なんだ。春の若葉や若草の色。それが青春の色なんだ。
とすると朱夏は、なにが赤いんだ? 花かな? 白秋は? 霜? 玄冬は? 黒い土?
探せば典拠がありそうだし、たくにいorねこちんが知っているカモ?
・・とふっておいて、ネットで検索。「緑」自体はそう新しいわけではなく、『康煕字典』には、
>【廣韻】力玉切【集韻】【韻會】龍玉切,音錄。【說文】帛靑黃色也。【釋名】綠,瀏也。荆泉之水於上視之,瀏然綠色,此似之也。【詩·邶風】綠兮衣兮。【博】綠,閒色。又【詩·衞風】綠竹猗猗。【傳】綠,王芻也。【釋文】爾雅作菉。
とあるようだ。(↑コピペ) 酒の色を「緑」と言ったり、色はいろいろ難しいネ♪
日本語の「みどり」は本来は色ではなく、若々しいもの、みずみずしいものに使ったそうで、「みどり児」とか言う。それを「緑」に当てたのが、あまり遡らない時代、ということらしい。「みどりの黒髪」も、若々しい黒い髪で、矛盾しない。「緑の黒髪」ではなく。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(45)望廬山瀑布二首(其二) 李白
日照香炉生紫煙 日は香炉を照らして紫煙を生ず
遙看瀑布掛長川 遙かに看る 瀑布の長川を掛くるを
飛流直下三千尺 飛流 直下三千尺
疑是銀河落九天 疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと
太陽が、さんさんと香炉峰を照らしていて、山は紫色にけぶって美しい。
はるか彼方に大きな滝が、あたかも長い川のようになって流れ落ちているのが見える。
その滝の勢いは、飛ぶように真っ直ぐに三千尺も流れ落ちる。
それは天の川が、天空から落ちてくるのではないかと思われるほど。
10月23日(水)
起床時刻:05時16分
10日ぶりの秋晴れになるようなので、早朝から洗濯。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(44)秋浦歌十七首(其十五) 李白
白髪三千丈 白髪三千丈
縁愁似箇長 愁いに縁って箇(か)くの似(ごと)く長し
不知明鏡裏 知らず 明鏡の裏(うち)
何処得秋霜 何れの処にか秋霜を得たる
私の白髪は三千丈もあろうかと思われるほどに長い。
積もり積もった愁いのために、こんなにも長くのびたのだろう。
澄んだ鏡に映る白髪頭。
この秋の霜のような白髪は、いったいどこからやってきたものだろうか。
10月22日(火)
起床時刻:03時19分 06時07分
夜中に目が覚めちっち。あとで二度寝する。雨音が大きい。
まさかの「赤旗」に連載していたという『上京する文学 春樹から漱石まで』(連載中のタイトルは「漱石から春樹まで」だったらしい)を読み、ほとんど知っている作家だったが、山本周五郎だけ読んだことがなかったので、紹介されていた『季節のない街』をキンドルでぽち♪ おもしろーい。
私は貧乏話が大好きである。汚部屋と片づけ、大食い番組も大好きだが。
日本もかつては貧乏がすぐそこにあったんだよ、と政治にライトな関心のある今時の若い子に言いたくなる。話題になっていた「相対的貧困」じゃなくて、絶対的な貧困が。ま、想像つかないでしょーけど。だいぶ前だが、映画「駱駝の祥子」を授業で見せたら、あまりの悲惨な展開に、笑いがおこっていた。。何かのギャグだと思ったらしい。
授業中に外でヘリコプターの音が聞こえた時、「こういう音を聞いても、君たちは『あ、爆撃だっ!』とは思わないわけでしょ?」「先生は思うんですか?」「私も思わない。今はね」 でも「逃げろ!」と身を構えて生きている人たちも、世界のあっちやこっちにいるし、日本だってそういう時代があったわけですよ。「幸せなのよ、のんきにチャイ語の勉強していられるなんて」「そこがオチですか?」みたいなー。
なんつーことを夜中に雨音聞きながらここに書いている私も、そーとー幸せである。ありがたいことぢゃ。
絶対的貧困も、いつだってなれそうな気がする。戦争がおこったら一発だ。こわいこわい。とりあえず韓国はいい加減にしてほしい。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(43)送友人 ② 李白
浮雲遊子意 浮雲 遊子の意
落日故人情 落日 故人の情
揮手自茲去 手を揮って茲(ここ)より去れば
蕭蕭班馬鳴 蕭蕭として班馬鳴く
空に浮かぶ雲は、旅人である君の心、
落ちゆく太陽は、私の気持ちを表すようだ。
互いに手を振って、ここから去っていこうとするとき、
別れゆく馬も、寂しげにいなないた。
10月21日(月)
起床時刻:06時02分
すがすがしい朝だ。今日からまた頑張るぞー♪
いろいろテーマはあるんだが、楽府を読んでいたら、「鐃歌」を避けていてはいけないな、と思った。前にやりかけて、難しいから他のテーマを先にやっていたけど。。ラグビー日本チームだって、相手がどんな強豪国だろうが果敢に戦ったぞ!、と鼓舞して。
白石君が「聖宋鐃歌鼓吹曲」っつーのを作ってるの♪ いろいろやりたがる男だがね。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(43)送友人 ① 李白
青山横北郭 青山 北郭に横たわり
白水遶東城 白水 東城を遶る
此地一為別 此の地 一たび別れを為し
孤蓬万里征 孤蓬 万里に征(ゆ)く
青い山なみが郭(まち)の北側に横たわり、
白く照り耀く川は、城(まち)の東側を巡って流れている。
この土地に別れを告げてしまうと、
君は、風にちぎれた根無し草のように、万里の彼方をさすらうのだ。
10月20日(日)
起床時刻:06時36分
ねぼー。夜中に起きていたもんで。
昨晩のラグビー、ニュージーランドがえげつなく強かった。。
・・ふうっ。南アフリカもさすがだった。日本は残念だったが、すばらしいチームだった、ありがとう♪
★聞いて楽しむ漢詩100選
(42)登金陵鳳凰台 ② 李白
三山半落青天外 三山半ば落つ 青天の外
二水中分白鷺洲 二水中分す 白鷺洲
総為浮雲能蔽日 総て浮雲の能(よ)く日を蔽うが為に
長安不見使人愁 長安見えず 人をして愁えしむ
遙かに臨む三山は霞み、なかば空のむこうに落ちているかのよう。
秦淮の流れを分けているのは、白鷺洲だ。
浮き雲が日を覆い隠しているせいで、長安が見えず、
私は憂いに沈むのである。
10月19日(土)
起床時刻:05時05分
けっこうな雨だな。。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(42)登金陵鳳凰台 ① 李白
鳳凰台上鳳凰遊 鳳凰台上 鳳凰遊ぶ
鳳去台空江自流 鳳去り台空(むな)しうして江自(おの)ずから流る
呉宮花草埋幽径 呉宮の花草は幽径を埋め
晋代衣冠成古丘 晋代の衣冠は古丘と成る
昔、鳳凰台の上に鳳凰が遊んだというが、
今は鳳凰は去り、台には何もなく、長江だけが昔と変わらず流れている。
かつて呉の宮殿に咲いたであろう草花は、人けのない小道をうずめ、
東晋の世の貴族たちは、古い丘の土になってしまった。
10月18日(金)
起床時刻:05時01分
雨だす。ムシムシ残暑のあとは、シトシト長雨。爽やかな秋はどこへ行った?
昨日は検診のあと、おとなしく生協でライ麦パンのサンドイッチとヨーグルトを買い、食べてから山谷さんの再校やって、さっさと帰宅。外に干した洗濯物が心配だったからニャ。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(41)蘇台覧古 李白
旧苑荒台楊柳新 旧苑 荒台 楊柳新たなり
菱歌清唱不勝春 菱歌 清唱 春に勝(た)えず
只今惟有西江月 只今 惟だ西江の月のみ有って
曾照呉王宮裏人 曾(かつ)て照らす 呉王宮裏の人
古い庭園、荒れ果てた高台に、柳だけが新しい芽をつけている。
菱の実つみの歌を歌う娘たちの清らかな声が聞こえてくる。
そんな歌声を聞くと、私は春の感傷的な思いに耐えられない。
今も昔も変わらないものは、西江の水面に上る月の光。
この月は、かつて呉王の宮殿の絶世の美女を照らしたのだ。
10月17日(木)
起床時刻:05時10分
ついに来た! 健康診断の日。・・終わったら何食べようかなー。肉まん?
★聞いて楽しむ漢詩100選
(40)越中覧古 李白
越王句践破呉帰 越王句践(こうせん) 呉を破りて帰る
義士還家尽錦衣 義士 家に還るに 尽(ことごと)く錦衣す
宮女如花満春殿 宮女 花の如く 春殿に満つ
只今惟有鷓鴣飛 只今 惟だ鷓鴣の飛ぶ有るのみ
越王の句践が呉を破って凱旋してきた。
忠義の勇士たちも錦の衣を着飾って故郷に帰ってきた。
宮中の女性たちは美しい花のように春の宮殿に満ちあふれていた。
しかし今はただ栄華の跡に、切ない鳴き声を響かせて、
鷓鴣が飛び回るばかり。
10月16日(水)
起床時刻:05時05分
平年並みなのかな? いきなりサミー君登場だ。。
台風19号の被害が徐々に明らかになっているが、長野の千曲川氾濫で、北陸新幹線の車両がかなり水没、東京-長野間は復旧したが5~6割程度までの回復、その先の在来線はいまだ不通。国道も土砂崩れの箇所あり。
うちの町も停電したり(うちの辺りはすぐ戻った)、屋根が飛んだ家もあったそうな。うちは「畑のリンゴが10個落ちた」とか、どーでもいいような被害があったようだが。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(39)晁卿衡を哭す 李白
日本晁卿辞帝都 日本の晁卿 帝都を辞し
征帆一片遶蓬壺 征帆一片 蓬壺を遶る
明月不帰沈碧海 明月帰らず 碧海に沈み
白雲愁色満蒼梧 白雲 愁色 蒼梧に満つ
日本の晁卿どのは、都長安を去られた。
遠く旅立つ舟の帆の小さなひとひらが、仙人の島を巡って進む。
清らかな月のようなあなたは、青い海に沈み、帰らぬ人となった。
白い雲が悲しみを帯びて、南方に広がっている。
10月15日(火)
起床時刻:05時02分
サミー。扇風機かたづけたばかりで、電気ストーブの登場?
★聞いて楽しむ漢詩100選
(38)子夜呉歌四首(其三) 李白
長安一片月 長安 一片の月
万戸擣衣声 万戸 衣を擣つの声
秋風吹不尽 秋風 吹いて尽きず
総是玉関情 総て是れ玉関の情
何日平胡虜 何れの日にか胡虜を平らげて
良人罷遠征 良人 遠征を罷めん
長安の街に満月ひとつ。
都じゅうの家から、衣を打つ音が聞こえ、
秋の風は吹きやまない。
なにもかもが、辺境の関所、玉門関にいる夫への思いをかき立てる。
いつになれば、胡(えびす)どもを征伐して、
夫は遠い戦場から帰って来るのだろう。
10月14日(月)
起床時刻:05時22分
ラグビー日本、死闘を制して、ベスト8進出! ・・ぐったりです。。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(37)清平調詞三首(其二) 李白
一枝濃艶露凝香 一枝の濃艶 露 香を凝らす
雲雨巫山枉断腸 雲雨 巫山 枉げて断腸
借問漢宮誰得似 借問す 漢宮 誰か似たるを得ん
可憐飛燕倚新粧 可憐の飛燕 新粧に倚る
咲き誇る牡丹の花、そこに宿る露は、花の香りを結晶させたよう。
これに比べれば、雲となり雨となった巫山の神女は、
人の心をむなしくかきむしるだけであった。
ひとつお尋ねしたい、漢の時代、美女ぞろいの宮中では、
誰が楊貴妃の美しさに比べられただろう。
あの可憐な趙飛燕が化粧したての美貌を誇ったさま、というべきか。
10月13日(日)
起床時刻:04時51分
怖かった。ニュースとネットのハザードマップを見ながら、万一に備えて風呂も入らず、震えていた。。
で、今朝はもう★がまたたく静かな朝。雨戸全開にして朝風呂、コーヒーいれて一服。外の植木鉢や自転車は、もう少し明るくなってから、もとに戻す。
これから被害が明らかになるんだろうなー、こわいこわい。台風、大嫌い。
こういう災害に強いのは、「昔から」「栄えている」場所だな、と思った。そういう場所には「昔から」「栄えている」一族が住んでいて、新参者が割り込むには「高っ!」なんだけど。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(36)静夜思 李白
牀前看月光 牀前 月光を看る
疑是地上霜 疑うらくは是れ地上の霜かと
挙頭望山月 頭を挙げて山月を望み
低頭思故郷 頭を低(た)れて故郷を思う
静かな夜、寝床の前に月の光が白く差し込むのを見て、
地上に霜が降りたかと疑った。
頭をあげてみると、山に月がかかっている。
その月を眺めているうちに、知らず知らずうなだれて、
しみじみ望郷の念にひたる。
10月12日(土)
起床時刻:05時03分
かーぜーとー、あーめーがー。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(35)少年行 李白
五陵年少金市東 五陵の年少 金市の東
銀鞍白馬度春風 銀鞍 白馬 春風を度(わた)る
落花踏尽遊何処 落花 踏み尽くして 何れの処にか遊ぶ
笑入胡姫酒肆中 笑って入る 胡姫酒肆の中(うち)
都の郊外、五陵に別荘を構える豪族の若者らが、
長安の盛り場に遊びにゆく。
銀の鞍をつけた白馬にまたがり、春風の中を駆けてゆく。
散り敷く花を踏みしだき、どこへ遊びに行くかとみれば、
西域の美女のいる酒場に笑いながら入って行った。
10月11日(金)
起床時刻:05時04分
台風が近づいているので、雨戸という雨戸をすべて閉めた。出かける前にやっておかないと、雨風つよくなってからでは、家の中に吹き込むからニャ。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(34)山中与幽人対酌 李白
両人対酌山花開 両人 対酌して 山花開く
一杯一杯復一杯 一杯 一杯 復た一杯
我酔欲眠卿且去 我酔うて眠らんと欲す 卿(きみ)且(しばら)く去れ
明朝有意抱琴来 明朝 意有らば 琴を抱いて来たれ
隠者と二人、向かい合って酒を酌みかわし、まわりには山の花がほほえむ。
一杯、一杯、もう一杯、とさかずきをあける。
「わしはもう酔って眠くなった。君はまあちょっと帰れ。
明日の朝、気が向いたら琴をかかえてまた来ておくれ。」
10月10日(木)
起床時刻:05時26分
中国の老人ホームで雑に扱われて、あっという間に肺炎になってサヨナラ♪、というのは十分あり得る、私の場合。
とりあえず夜中に目が覚めたので、おからパンを仕込んだ。まずは目の前の健康診断を乗り切らねばっ!
★聞いて楽しむ漢詩100選
(33)早発白帝城 李白
朝辞白帝彩雲間 朝(あした)に辞す 白帝 彩雲の間
千里江陵一日還 千里の江陵 一日にして還る
両岸猿声啼不住 両岸の猿声 啼いて住(や)まざるに
軽舟已過万重山 軽舟 已に過ぐ 万重(ばんちょう)の山
早朝、朝焼け雲のたなびく白帝城に別れを告げ、三峽を下ると、
千里も離れた江陵の地に、たった一日で着いてしまう。
途中、猿の悲しげな鳴き声が両岸から絶え間なく聞こえる。
その声を振り払うように、わが乗る小舟は、
幾重にも重なる山々の間を通り抜けていた。
10月09日(水)
起床時刻:05時04分
私の大嫌いな台風が近づいているっ! そのせいか、朝から風が強い。。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(32)峨眉山月歌 李白
峨眉山月半輪秋 峨眉山月 半輪の秋
影入平羌江水流 影は平羌江水に入って流る
夜発清渓向三峽 夜 清渓を発して三峽に向かう
思君不見下渝州 君を思えども見えず 渝州に下る
峨眉山にかかる、秋の半月。
その月の光は平羌江の水面に映って、きらきらと流れゆく。
私は夜中に清渓を船出して、三峽へと向かう。
あの美しい月をもっと見ていたいと思ったが、
やがて月は山の陰に隠れ、舟はひたすら渝州へと下ってゆく。
10月08日(火)
起床時刻:05時33分
すーしー秋だ。が、また30℃近くまであがるらしいで。
プーアル茶の団茶(茶葉が瓦みたいに固まっている)をもらったので、くだいて、ジャスミン茶のあいたカンに入れた。なかなか味わい深い。
これで煮豚を作ってみよー♪ がんばれ、炊飯器。
・・がんばってくれた。炊飯器は窯の底が丸いから、少ない水でいけるのがGOOD♪
白石君、おわって提出、査読コメント待ち。山谷さん、初校が出たのでやった。ちかれたので、早めに帰宅。帰りがけにショッピングで、気分あげあげ。
こんなに働いているのに、上海の古い友人(商社勤務で最近は介護のことをやっているそうな)が、シニア労働とか年金の記事をラインで送ってくる。私は老後の金の心配はしていない。みんなを見送ったあと(自分が最後に死ぬ予定なんで)、誰が私の始末をしてくれるのか、それだけが心配だった。
でもそれも、この前うちに泊まった留学時代の友人が、「あら私がやるわよ。私が先だったら、息子たちが世界のどこからでも駆けつけるわよ」と言うので、すっかり安心。
そういう人がひとりでもいるってことは、潜在的に10人くらいはいるものよ。Gを1匹見かけたら……理論を展開したら、上海の古い友人も「ボクがやりますよ。家内もいるし、娘とその旦那さんもいるし、もう4人集まりましたね♪」と言うので、何も心配ないのだー♪
呆けるのも怖かったが、きょう山谷さんを読み返したら、なんて面白い論文だっ! たとえ私が呆けて何も覚えていられなくなっても、こういうのが残って誰かが読むのだから、私の人生は有意義なものだった、余は満足である。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(31)磧中作 岑参
走馬西来欲到天 馬を走らせて西来 天に到らんと欲す
辞家見月両回円 家を辞してより月の両回円かなるを見る
今夜不知何処宿 今夜知らず 何れの処にか宿せん
平沙万里絶人煙 平沙万里 人煙絶ゆ
馬を西へ西へと走らせて、天に行きつかんばかりである。
家を出てから月がもう二回も満月となった。
今夜はどこに宿をとろうか。
砂漠は見わたす限り続き、人家の煙はどこにも見えない。
10月07日(月)
起床時刻:04時58分
やっと涼しくなった。日差しがありがたく感じられるだろうか?
★聞いて楽しむ漢詩100選
(30)胡笳歌 送願真卿使赴河隴 ③ 岑参
胡笳怨兮将送君 胡笳の怨み 将に君を送らんとす
秦山遥望隴山雲 秦山 遥かに望む 隴山の雲
辺城夜夜多愁夢 辺城 夜夜 愁夢多し
向月胡笳誰喜聞 月に向かって 胡笳 誰か聞くを喜ばん
私は今、この胡笳の怨みのこもった音で君を見送ろうとして、
ここ長安の秦山から、君のゆく隴山の雲を遥かに見る。
辺境の町では、夜ごと、愁いに満ちた夢を見るだろう。
そんな時、月に向って吹く胡笳の音を、誰が喜んで聞くだろうか。
10月06日(日)
起床時刻:05時17分
上海の古い友人一家とランチ。からの~、お宅訪問。前から何度も誘われていたが、なかなかタイミングがあわなかった。
ラグビー日本は、きのうの激闘を制して、やれやれ、ちかれる。ハラハラ、ドキドキ。再放送は安心して見られた。・・って、見たんかーい! 日テレで9時半まで生放送のあと、NHKのBSで10時から再放送。解説はNHKのほうがよく分かった。にわかファンだが、どんどん詳しくなるわい。
誰も僕らが勝つとは思っていない。
誰も接戦になるとも思っていない。
僕らがどれだけ犠牲を払って努力してきたか、
僕らだけが知っている。
僕らだけが勝つことを信じている。
だっけな、ちっと違うかも、だが。アイルランド戦の前の「5行の俳句」、うるうるだわ。・・と感動と勇気をもらって、私もがんばった♪
白石君、ほぼ終わり。あとは年表を工夫して作って、全体読み返して、最後をもう少しまとめる。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(30)胡笳歌 送願真卿使赴河隴 ② 岑参
涼秋八月蕭関道 涼秋八月 蕭関の道
北風吹断天山草 北風吹断す 天山の草
崑崙山南月欲斜 崑崙山南 月 斜めならんと欲し
胡人向月吹胡笳 胡人 月に向かって胡笳を吹く
涼しい秋、君のゆくはるか西域への道を思えば、
北風が天山の草をちぎらんばかりに吹いていることだろう。
遥か彼方、崑崙山の南に月が沈みかかり、
異人はその月に向って胡笳を吹く。
10月05日(土)
起床時刻:05時32分
今年最後の猛暑日になるらしい。。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(30)胡笳歌 送願真卿使赴河隴 ① 岑参
君不聞胡笳声最悲 君 聞かずや 胡笳の声 最も悲しきを
紫髯緑眼胡人吹 紫髯緑眼の胡人吹く
吹之一曲猶未了 之を吹いて一曲 猶お未だ了(おわ)らざるに
愁殺楼蘭征戍児 愁殺す 楼蘭征戍の児
君よ聞きたまえ、あの胡笳の音の悲しい響きを。
赤いひげ、青い眼の異人が吹いているのだ。
まだ一曲も吹き終わらぬうち、
遠い楼蘭に出征している若者を、深い愁いに沈ませる。
10月04日(金)
起床時刻:05時08分
雨ふってきたー。風もある。。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(29)除夜作 高適
旅館寒燈独不眠 旅館の寒燈 独り眠られず
客心何事転凄然 客心 何事ぞ 転(うた)た凄然たる
故郷今夜思千里 故郷 今夜 千里を思う
霜鬢明朝又一年 霜鬢 明朝 又一年
寒々とした旅館の燈火のもと、ひとり眠れぬ夜を過ごせば、
どうしたことか、旅の思いは、いよいよ寂しさを増すばかり。
今夜は大晦日、故郷では家族が、
遠く旅に出ている私のことを思っていることだろう。
夜が明けると、白髪頭の老いた身に、また一つ年を取るのだ。
10月03日(木)
起床時刻:05時19分
あちーあちー。朝は一瞬、すーしーと思うんだが、すぐにムシムシ感。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(28)従軍行 王昌齢
青海長雲暗雪山 青海 長雲 雪山暗し
孤城遥望玉門関 孤城 遥かに望む 玉門関
黄沙百戦穿金甲 黄沙百戦 金甲を穿つも
不破楼蘭終不還 楼蘭を破らずば終に還らじ
青海の湖には長くたなびく雲がたれこめ、雪を頂く山は暗く見える。
平原にポツンと立つ砦から、はるか玉門関を望む。
黄色い砂塵の飛ぶこの砂漠で、数え切れぬほどの戦いを重ねて、
さしもの堅い鎧や兜にも穴があいてしまった。
だが、あの楼蘭の国を破らぬ限り、故郷へは帰らぬぞ。
10月02日(水)
起床時刻:05時04分
今日も真夏日予報、やれやれ。
★聞いて楽しむ漢詩100選
(27)出塞 王昌齢
秦時明月漢時関 秦時の明月 漢時の関
万里長征人未還 万里 長征して 人 未だ還らず
但使龍城飛将在 但だ龍城の飛将をして在らしめば
不教胡馬度陰山 胡馬をして陰山を度(わた)らしめず
秦の時代の明月、漢の時代の関所。
はるか万里の道を遠征しているあの人は、なかなか故郷へ帰れない。
今もし、あの龍城の飛将軍がいたならば、
えびすの騎馬にむざむざ陰山を越えさせたりはしないものを。
10月01日(火)
起床時刻:05時07分
10月になったが、あと1週間くらいは残暑らしい。けんきゅー室のエアコンはこの程度の気温にいちばん対応できず、ちょっと動くと汗だらだら~。
おかげで少し体重落ちた。やったぜ! 健康診断まで気をぬかずに頑張れ!
今日の漢詩も、なかなかよろしいのではないでせうか? 負け惜しみにせよ、こういう心境でありたいものですな。
ラグビーは、弱いチームほどラフプレーになり、ペナルティをとられて自滅するところが、面白い。人生そのものぢゃ。審判が厳正でないと、成立しないけどね。
秋のお片づけ第3弾、ぽち♪した本が届いたので包みから出して、立て替えの申請書を書いただけで汗だくになったので、ついでに資料ファイルを整理。プラスチックが劣化して粉々になったのもあり、ざっとやって生協でファイルを注文。届いたら入れ替えて、きちんと並べる。
途中で読みたかった論文が出てきて、ラッキー♪
★聞いて楽しむ漢詩100選
(26)芙蓉楼送辛漸 王昌齢
寒雨連江夜入呉 寒雨 江に連なって 夜 呉に入る
平明送客楚山孤 平明 客を送れば 楚山 孤なり
洛陽親友如相問 洛陽の親友 如(も)し相問わば
一片氷心在玉壺 一片の氷心 玉壺に在り
寒々とした雨が川面に注ぎ、夜になって呉の地へと降ってきた。
明け方君を見送れば、雨あがりの眺めの中にポツンと一つ、楚の山が見える。
洛陽に着いて、友人たちに私のことを聞かれたら、こう伝えてくれたまえ、
「王昌齢は、一つの氷が玉の壺の中にあるような心境だ」と。