20190901 <<前日 | 翌日>>

起床時刻: 07時00分

今日の気分(本文)

「つまり彼女は、感情的に「ひどい仕打ちを受けた」だけではなく、身体も取返しのつかないほど衰えていて、お尻と胸は痩せこけた身体の表面で縮こまりぶらぶらと垂れ下がって、欲望の対象にはならなかったしこれからもなりはしないだろう」
「これから一、二年もすれば彼女は母親になることをあきらめ、まだ完全には消え去っていない性欲が彼女を若い男漁りに駆り立て、ぼくが若い頃の言い回しで言えば、「クーガー女子」になり、それは何年か、よくすれば十何年か続き、そして身体に致命的なレベルで商品価値がなくなれば、決定的な孤独におちいるだろう」
「ソルボンヌ=パリ第三大学の准教授に就任して最初の何年かのぼくの性生活には、特記すべき展開はなかった。ぼくは、毎年のように、女子学生たちと寝た。<略>
女性の性的魅力の崩壊は驚くべき荒々しさで、ほんの何年か、時には何か月かの間に起こるが、男性の加齢はその性的な能力をとてもゆっくりしか変えないという基本的な不公平をぼくは十全に利用した」

『服従』(ミシェル・ウエルベック)より。
本書は2022年のフランス大統領選挙の決選投票で、イスラーム政権が成立するという話だが、著者のオバサンに対する痛烈な描写がなかなかグサグサくる。

“フランス男というのは、日本のロリコン男どもと違って、若さを崇拝せず、熟成されたワインを好むように年増女を好むのである”という出羽守の話をしばしば聞いたものだが、フランスの四十過ぎのインテリおじさんの最終的な夢は、料理上手なオバサン(第一夫人)と性的魅力あふれる十代女子(第二夫人)という一夫多妻制だったのである。やれやれ。

それはともかく、この小説は『西洋の自死』(ダグラス・マレー著)の中で紹介されていたから読んだのだけれど、『西洋の自死』の中野剛志氏の解説だけでも一読の価値がある。
その上で、上野宏史厚生労働政務官のあっせん利得疑惑(外国人労働者の在留資格の認定について法務省に口利きを行う見返りに、人材派遣会社「ネオキャリア」に1人あたり2万円の金銭を求めていたという。音声データを聴く限り、もはや疑惑ではないと思うが)の話を聞くと、韓国のことをヤイノヤイノ言っている場合じゃなく、自国の政治をもっとしっかり監視する必要があるとつくづく思うのだった。