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今日の気分(本文)


    「褒め方、叱り方の極意」
         
      占部賢志(中村学園大学教授)

筆者には若い時から実践してきた指導法があります。

叱るときは本人を直接、
ほめる場合は誰かを介して伝えるというものです。

もちろんいつもそうとは限りませんが、
基本的にはこれが長年のスタンスです。


面白いもので、たまに間接的にほめますと、
生徒は驚くような反応を見せることがあります。


或る高校の男子クラスの担任を
していた時のことです。
割と明るい性格の生徒がいました。
ただ一面、そそっかしくて調子がいいところがあり、
一度筆者から叱られてシュンとなってしまったのです。


そんな状態がしばらく続いた頃、
皆勤だった、くだんの生徒が
発熱で2日ほど休んだのです。
珍しいことでした。


ちょうどその時、
PTAの役員会のため母親が来校し、
会議の合間に子供の様子を報告に来てくれたのです。


結局、用心のためもう一日
休ませることにしたのですが、
会議に戻る母親に一言こう付け加えたのです。


「あなたの息子は最近落ち着きが
 見えるようになりましたよ」と。


たったこれだけでしたが、
帰って寝ている息子に、


「今日学校で占部先生に会ったら、
 あんたに落ち着きが出てきたと
 おっしゃっていたわよ」


と話したらしいのです。


すると、これを聞いた生徒は
布団から跳ね起きて、
制服に着替えて登校してきたのです。


もう授業は終了し、
部活動の時間になっていましたが、
それでも彼はやってきたのです。


これが生徒です。
あの学校一怖い我が担任が
最近の僕をほめてくれた。


もう嬉しくて嬉しくて、
熱など吹き飛ばして
学校に来てしまったというわけです。


こういう事例ならいくらでもあります。


ほめ言葉であれ、悪口であれ、
直接聞くよりも人を介して間接的に耳に入ってくる方が
インパクトは遙かに強いものです。


ですから筆者は、生徒に問題があれば
フェイス・トゥ・フェイスで指導に当たり、
ほめてやるときは周囲の関係者にそっと伝えておく。

あなたはどんなふうに生徒をほめますかと問われたら、
そう答えることにしています。

byちち

コメント

anonymous 井上宝護 2013/12/26 14:37

占部先生、お久しぶりです。広島で教科書運動をやつてゐる井上です。かなり前になりますが、先生にご講演をお願ひした者です。また先生にお願ひしたいことがあるのですが、inoho@ms12.megaegg.ne.jpまでメールをお願ひできませんか。よろしくお願ひします。

anonymous 熊谷 2015/02/20 21:21

数年前の記事への投稿、ご無礼かと思いましたが先生の記事を見つけ投稿させていただきます!
私は平成19年度、三年生の時にに占部先生に日本史を教えていただきました!
先生のおかげで日本史が、特に福岡に関する歴史を沢山知ることができ、また、先生の楽しかったことを今でも鮮明に覚えています!
もっと早く興味をもっていたらなとつくづく思います。
現在は高卒から変わらず自衛隊で勤務させていただいてます!
またいつかお会いしていろいろなことを学びたいです!

あのときは本当にお世話になりました!

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